こんにちは。ムクです!
今回はブレイクダンスの最も有名な技の一つであるウィンドミルのやり方を解説していこうと思います。
僕はブレイクダンスを10年ほどやっているのですが、2番目に出来るようになったパワームーブ(ブレイクダンスのぐるぐる回る大技のことをパワームーブと言います)がウィンドミルでした。ちなみに1番最初に出来た技はスワイプスでした。
英語では「風車」の意味があり、床に背中をつけながら両足を回転させます。
昔ナインティナインの岡村隆史さんがテレビでぐるぐる回っていたあの技ですね。
岡村さんのウィンドミルを見てブレイクダンスを始めた人もかなり多いと思います。
かく言う僕も、子どものころにCMやバラエティー番組で、岡村さんがウィンドミルや他のブレイクダンスの技をやっているのを見てやりたいと思いました。
ウィンドミルの難易度
パワームーブの中では基本の技になります。ウィンドミルからパワームーブの練習を始める人が多いと思います。しかし基本の技といっても、習得するのはなかなか難しいです。練習時間やウィンドミルに対するセンス、練習期間中の怪我の有無などで習得時間は変わります。
早い人で数週間で出来る人もいれば、半年や1年かかる人もいます。
聞いた話では、とてもセンスのある人で1週間や1日で出来たという猛者もいます。
怪我に注意して、諦めずに続けていけば出来る技なので、根気よく頑張りましょう。
ウインドミルのやり方
まずは参考になるYouTubeの動画を張っておくので、こちらを見てみてください。
チェアーの練習
まずはチェアーの練習になります。
このチェアー、ブレイクダンスの基本中の基本となり、最も重要な基礎といっても過言ではありません。パワームーブやフリーズなどの基礎はこのチェアーと倒立になります。
ブレイクダンスに限らず、何事も基礎はとても大切です。チェアーを何度も練習しましょう。
まずは自分の軸腕がどちらなのかを知りましょう。
軸腕(どっちのチェアーを軸にするか)の決め方は人によっていろいろあります。右腕が強い人は右チェアー、左腕が強い人は左チェアーという決め方もあります。
また、右チェアーの人はパワームーブやフットワークが時計回転に、左チェアーの人はパワームーブやフットワークが半時計回転になります。その回転のしやすさでチェアーを決める方もいます。
まずは軸となるチェアーを決めてひたすら練習しましょう。
怪我をしないように準備体操はしっかりしましょう。特に肩や手首のストレッチは大切です。
まずは軸手側の脇腹に肘を当てて体を横に倒していきます。身長、重心、手足の長さ等、人それぞれ体は違うので、自分に合った肘を指すポイント(バランスを取りやすいところ)を探していきましょう。
重心のバランス的には、軸手に9割ほどの体重が乗ります。逆手(軸手じゃない方の手)、頭も床について、3点でしっかりとバランスを取りましょう。
頭は顎を引いて床につけるとシルエットが綺麗に見えます。動画を撮るなどして客観的に自分のチェアーを観察しましょう。
最初はチェアーをするのもかなり難しいと思います。そんな時はまずは軸足(左チェアーだったら左足、右チェアーだったら右足を)を床につけながらチェアーの練習をすると良いです。足を付けたチェアーが慣れてきたら少しずつ足を浮かしていきましょう。
チェアーが出来るようになったら次は足を振る練習をしてみましょう。チェアーをした状態で足を開脚し、腰から両足を振るイメージで足を振ります。
崩しの練習
次に崩しの練習をしていきます。
今回はチェアーが左の場合で説明します。右チェアーの人は左右を逆にして読んでいただければと思います。
崩しとは、先ほどのチェアーの状態から、チェアーをしている左腕で床を押して、体を崩し倒していくことをいいます。イメージとして地面を上に(頭の方に真っすぐ)押すか、ウィンドミルの回転方向に回るように、イメージとして円のように地面を押す人もいます。地面を押すと肘と体が離れます。
LAの練習
次はLAの練習をしていきましょう。体の返しの練習になります。ウインドミルは基本的に体の崩しと返しの連続した動きになります。
LAはパワームーブの入りなどに使われる動きです。パワームーブの代表的な入り方はNYとLAの2種類があります。
LAのスタートは開脚した状態です。本当の開脚のように両足を伸ばす人もいれば、ロックダンスのゲッダンのように片足を曲げる人もいます。
右足を左足の甲に方に蹴り、背中を地面の方に着けて回ります。
LAのポイントとしては
・両足を大きく回して遠心力を生み出すこと
・背中を床に着けるときにスムーズに着けること(滑らかに着かないと生み出した遠心力が落ちてしまいます)
・背中が床に入るときに左手(左チェアーの場合)で床を押して遠心力を増幅させること
・背中の上の方で回ること
・開脚を意識し、足を閉じない
しかし最初は難しいので、ゆっくり大きく両足を振り、背中の上で回ることの意識からやっていきましょう。
LAからチェアーをする練習をします。
最初は足をついても良いので、LA→右足つきながらチェアーにもっていく練習をしましょう。これを練習することによってウィンドミルの返しが上手くなっていきます。
チェアー→崩し→返しの練習(ウィンドミル1週目)
ついにウィンドミル1周の練習になります。
チェアーからスタートします。チェアーの状態から足を大きく振ります(開脚するように)
足を振ったら、体が捻じれていきこれ以上振れないところがきます。その時に練習した崩しの動作の出番です。足を開脚して振り、崩しを行い体を床にいれます。背中の上の方で着くイメージをしましょう。そうすることで腰が高い位置で床に入ることが出来ます。背中の上の方で床に入らないと、最初は腰を床にぶつけたりして、痛くなったり怪我をしたりして練習がストップしてしまいます。だから背中の上の方で着くイメージをしっかりもって、怪我をしないようにしましょう。また、崩すときはしっかりと床を押しましょう。床を押すことで腰を打たずにスムーズに床に入ることが出来ます。最初は分厚めで、滑りやすい服を着るのもおすすめです。僕も最初は滑りやすいジャージやウィンドブレーカーを着て練習していました。
チェアーから崩したら、返しをしていきます。最初は足をついても良いので返しをして、チェアーにもっていく練習をしましょう。
連発の練習
次に連発の練習をしていきましょう。
上で解説した、チェアー→足振り→崩し→返しを繰り返します。
足をついても良いので返しまでいってチェアーにもっていき、そこからまた、足振り→崩し→返し→チェアー→足振り→崩し→・・・という風に繰り返していきます。
返しの時のポイントとしては、返すタイミングで軸足(左チェアーだったら左足)を高く上げるようにしましょう。
また、崩して背中に入っているときは、腰ではなく、肩(肩甲骨あたり)→背中の上の方(だいぶ首に近い)→肩というふうに着くようにしましょう。こうすることで返しがしやすくなるだけでなく、腰も怪我しにくくなります。
滑らかにウィンドミルをする
最後に滑らかにウィンドミルをするようにしていきます。
これが出来るようになることで、より美しいウィンドミルになります。
滑らかにウィンドミルをするためには今まで入れていたチェアーを入れないようにします。
今までは体を返してチェアーを入れていましたが、頭の近くに両手をついて、両手と頭で三角形を作るようにします。三転倒立の感じに近いです。
これを練習していけば、より綺麗なウィンドミルが出来るようなります。
まとめ
今回はウィンドミルのやり方について解説しました。
パワームーブの1歩目となるような技ですが、基本的には初めての習得にはかなりの時間と根気が必要になります。しかし、一つずつステップを踏んでいって、諦めずにやれば必ず出来るようになります。
怪我をするとかえって練習期間が長引いてしまうので、自分の体と相談しながら練習をしていきましょう。
周りに教えてくれるダンサーがいるのなら、教えてもらうのもかなり良いと思います。
練習量を重ねることも大切ですが、自分の頭で考えながら練習をすること、動画などを取って、客観的に自分の動きを確認することも大切なので、これらもやりながら工夫して練習しましょう。
コメント